米国「頑張れ、ブランドン!」が大流行

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Image Source: https://gettr.com/post/pfo5ip334e

ジェイソン・モーガン氏:
(記事抜粋)最近、アメリカで奇妙なフレーズが流行っている。「頑張れ、ブランドン!」という短い言葉だが、その由来と意義が面白い。米アラバマ州タラデガ郡で10月2日、「ナスカー」という有名な自動車レースの一つが開催された。ブランドン・ブラウン(28)という若いドライバーが優勝し、テレビ局NBCのインタビューに応じた。アラバマ州は、圧倒的にトランプ前大統領を支持する州だ。レースを楽しむファンも保守系が多い。NBCは逆にリベラルな自称エリートを代表するメディアの一つでトランプ前大統領とその支持者を絶えず小ばかにしてきた。それも動機になったか、ブラウンのインタビューの途中、後ろの方の観客が「バイデンはクソッタレ!」との罵声を大声で連呼した。しかし、NBCのリポーターは、次の質問をこう始めた。「後ろで『頑張れ、ブランドン!』とお聞きになっていると思いますが」と。リポーターは、もしかしたら生中継で言ってはいけない言葉が聞こえてしまったことに気づき、緊張してあわててそれを隠そうとしたのかもしれない。だが、どういう理由にしても明らかに「フェイクニュース」だろう。エリートメディアが目の前の出来事をもみ消して、あったことをなかったかのように捏造する―そういう象徴と受け止められた。その瞬間の映像はネット上で何回も視聴され「頑張れ、ブランドン!」の言葉が大人気となった。

人気の理由は2つあると思う。1つは、「バイデンはクソッタレ!」とは口にしてはいけないが、「頑張れ、ブランドン!」は響きのいいフレーズで、誰もがどこでも言って大丈夫だ。人気が急降下しているバイデン大統領だが、気持ちよく大統領を批判する「暗号」として「頑張れ、ブランドン!」はとても役に立つ。2つ目については、日本人に対しても警鐘を鳴らしていると思う。近年、アメリカでは政府によって個人が監視されるなど、「自由」が脅かされている不信感が急速に広がっている。噓のような話が本当だった例がいくつも明るみに出た。

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(中略)自由という喜びが、監視という恐れになった。日本でもフェイクニュースが蔓延していないか。ある新聞による、慰安婦問題に関する捏造が代表的だが、都合よく切り取ったニュースを含め、フェイクの繰り返しに国民がうんざりしている。そして「うんざり」の次の段階が怖い。国民の信頼を失った政府ほど恐ろしい存在はないからだ。国家の支配者は、結局「情報管理」で権力を握っている。しかし事実の丁寧な説明を欠き、流れる情報がフェイクとして信用が置かれなければ、つまり噓が「信頼」という国の基盤を蝕んで溶かすと、赤裸々な強権で国を取り締まるしかない。日本は自由だ。日本人には権利がある。日本の政府を批判しても大丈夫!と思うあなたは、このインタビューをご覧ください。「頑張れ、ブランドン!」は冗談のつもりで言っていても、結局、冗談ではないからだ。

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