政府機関など半旗掲揚へ 台湾への貢献に感謝 - フォーカス台湾
総統府の張惇涵(ちょうじゅんかん)報道官は9日、安倍晋三元首相が銃撃されて死去したことを受け、蔡英文(さいえいぶん)総統が政府機関や公立学校で11日に半旗を掲揚することを決めたと発表した。生涯にわたる台湾への貢献に感謝するとしている。張氏は、「台湾が困難や挑戦に立ち向かう時、安倍氏は台湾を強く支持した」と強調。台湾農産品の販売や日本政府による台湾への新型コロナウイルスワクチン供与、台湾海峡やインド太平洋地域の安全保障を巡る戦略的枠組みの構築などに尽力し、台湾人民は感謝の念を抱いていると語った。半旗の掲揚については、台湾と日本が肩を並べ、民主主義と自由の価値を断固として守る理念と決意を示すと説明した。
安倍氏追悼 台北101「台湾の永遠の友」など点灯 - フォーカス台湾
安倍晋三元首相の死去を受け、台北市の超高層ビル「台北101」は8日夜、追悼のライトアップを実施した。ライトアップは夜8時から約4時間にわたって行われた。ビルの壁面には「謹んで哀悼の意を表する 安倍首相」、「台湾の永遠の友」、「感謝 安倍首相」、「台湾への支持と友情」などのメッセージが次々と映し出された。
安倍晋三元首相の死去を受け、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所(大使館に相当)の前に9日、有志らによってメッセージボードが設置された。多くの市民が足を止めて安倍氏への思いを書き込んだり、祈りをささげたりした。安倍氏は、日本政府に対し台湾への新型コロナウイルスワクチン供与を働き掛けるなど、一貫して台湾に友好的な立場を表明していた。8日以降、交流協会のフェイスブックには数千件の追悼メッセージが寄せられている他、9日には台北事務所に多くの花束や花籠が届けられ、警備員が代理で受け取る様子が見られた。高さ約2メートルのメッセージボードには「追悼 永遠の台湾の良き友人」と書かれ、中国語や日本語で「台湾のためにしてくれたことに感謝します」、「あなたの偉大で素晴らしい一生は、人々の記憶に残され続けるでしょう」などの言葉が書き込まれた。
安倍元首相を悼み、台湾に示してくださった友情に感謝するため、7月11日は半旗を掲げるよう全ての政府機関に指示しました。私たちは、安倍元首相が世界の自由と民主主義に果たされた偉大な功績を決して忘れません。
— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) 2022年7月9日