ダボス会議「分断した世界での協調」がキャッチフレーズ

【我那覇真子】ダボス会議取材ルイス・ブラックプール氏ジャーナリスト体験談

ルイス・ブラックプール(ジャーナリスト)
私が気になったのは、このイベントの全体のテーマです。ダボス世界経済フォーラムが2022年5月に掲げた全体テーマは「信頼の回復」でした。つまり彼らは、一般大衆から全く信頼されていない、もしくは信頼されていなかった、ということが分かっていたのです。彼らは完全に自覚しているのだと思いますし、私はそれはとても良い事だと思います。何故なら、反人間的な団体はあらゆるレトリックを駆使して、日本やイギリス、アメリカの外交政策に大きな影響を与えようとしている、ということが分かっているからです。

最初にこの問題に興味を持った理由は、世界経済フォーラムには、話のネタや目を引くものが沢山あったからです。この反人間的な団体は、実際にはずっと前から活動しているのに、彼らについて聞くようになったのは、何と2014年だったのです。私は遅い方です。コロナが猛威をふるっていて、シナリオが整った頃です。全てが彼らに帰着するように思えました。例えば「これからは何も所有しない世の中になる」という言葉が世界中に広まりました。皆が「ちょっと待って、私有財産制が撤廃されるってこと?」何言ってるの?」みたいな感じになっていて。私は共産主義の話かと思いました。こちらが身構え始めると、彼らは別のおかしなことを言い出します。そうすると誰が糸を引いているのか分かり始めます。至るところでクラウス・シュワブの話を聞くようになります。ビル・ゲイツも前回の会議に参加していました。彼らはチェス盤に向かっているプレーヤーのような存在で、チェス盤を上下に動かしています。そのようなことを誰にでもリアルタイムで見えるように、大っぴらに行っています。それが現実です。秘密組織ではありませんが、裏で様々な事をしています。内部関係者でなければ真相を突き止めることは出来ないと思います。表看板になっているシュワブ、ゲイツ、そして、ユヴァル・ノア・ハラリなどは皆、見せかけだけの使い走りです。彼らにはメッセージを広める独自の方法があって、資金もありますが、糸を引いているのは別の人です。

これがこの問題の面白いところです。何故なら、全てがシナリオのように見えるのです。気候変動、コロナ、ウクライナ戦争も、全てがこの団体に繋がっています。何も無いところから生まれた作り話ではなく、全部ウェブサイトに書かれています。世界経済フォーラムは、何を支持しているかを明確にしています。2030年アジェンダで、”サステイナビリティ(持続可能な・・・)”によって何を推進したいのか、あの”2030”という数字が何度も出て来るのです。または"2050"までにカーボンニュートラルだとか、気候変動だとか。そんなことが何度も何度も繰り返されます。なので、私がこの問題に興味を持ったのは彼らのせいなんです。(笑)彼らの方から「見て行ってください」というので、なるほど、ではは話を聞いてみようと思ったら、「これはダメだ。狂っている。理解の範疇を超えている。酷い、アンチ・ヒューマン(反人間的)だ。」となるのです。

今、アメリカ・カナダ・イギリスでは、世界経済フォーラムグローバリズムは主流の話題になって来ています。それはとても良いことです。何故なら、主流になるということは、それについて話し合いたいと思う人が増えて、より多くの人が発言し、意見を言うようになるからです。世界経済フォーラムの言動の一部に賛同する人がわずかながらいるとしても、残りの大部分は納得が行っておらず、彼らの事を良しとしていません。なので、このように世界経済フォーラムについて議論し続けることが大切だと思います。 

【ロイター】ダボス会議、政財界参加者は過去最多へ 「分断の世界の協調」掲げ

(記事引用)世界経済フォーラムのシュワブ会長は開幕前の記者会見で「われわれは皆、危機の思考にとらわれている」と指摘。「ダボス会議はこの思考を変える助けになるはずだ」と述べた。今年の総会のキャッチフレーズは「分断化した世界での協調」。

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