【大石解説】国の行動計画についての「パブコメ」は今後?

次のパンデミックにどう備えるか? 国の行動計画についての「パブリックコメント」は今後どうなる? ニュースの「その後」を解説!【大石が深掘り解説】 - YouTube

大石邦彦:「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」、これに関するパブリックコメントの、あのニュースです。令和6年4月24日時点案となっています。次のパンデミックに国民はどう備えたらいいのか、国はその時どんな行動計画を考えているのか、これに盛り込まれているんですね。全部で220ページを超えます。この中身で私が特に気になったところを抜き出してみました。

これはどんなものかと言いますと、国の見解とは違う意見を「偽・誤情報」として国が扱う可能性があるわけなんです。これに関して「どう思いますか?」と名古屋の町で市民の皆さんに聞いてみました。すると「これは言論統制に繋がりはしないか?」と危機感を抱いている方もいらっしゃったんですよね。

「偽・誤情報」誰が決めるんですか?国が決めるんですか?その国の判断がもし間違っていたら、国民は正しくない方向に導かれてしまうんですか?誰が決めるんですか?

「モニタリングを行い・・・」と書いています。「モニタリング」、日本語にすると「監視」ですよね。平時から監視するんですか?ちょっと不安になりますよね。さらに続きがあります。「偏見・差別や、誤情報への対策として国は、SNSなどのプラットフォーム事業者が行う取り組みに対して、必要な要請や協力などを行う」と書いてあるんですね。どういうことかと言うと、「これ、偽の情報ですよね?これ、間違った情報ですよね?」と国が判断した場合に、SNSなどの事業者に対して、「あれ間違ってる情報でですから、あれは取り除くようにしてください、あれ、もう使わないようにしてください」と、国が言うことができると、そういうことがここに書いてあるわけなんですね。でも皆さん、その情報、もし国にとって、政府にとって、”不都合な情報”だったらどうですか?なんか我々がいつか来た道と似てませんかね?

国のホームページでも過去のもの(パブリックコメント)を閲覧することができます。

e-Govパブリック・コメント

大体「意見数は少ない」というのが過去の事例を見て行くとよくわかりました。じゃあ皆さん、それを踏まえて今回どうなのか?ということなんですけども、新型インフルエンザ等対策政府行動計画案提出、意見数募集の期間は、4月24日から5月7日のゴールデンウィーク期間を挟んでましたよね。ゴールデンウィーク、ほぼほぼ2週間、ゴールデンウィーク挟んでます。いろんな予定があって、こんな220ページを超えるもの、なかなか読む機会がありません。これ、わざとこの期間狙ったんじゃないですか?なんていう意見もあったぐらいです。皆さん知らないところで「これを通したい」と思ってるんじゃないですか?なんていう意見もあったぐらいです。この2週間、ゴールデンウィーク挟んでね。ではどれだけあったんでしょうか?”19万”を超えました!”19万”です。この数字ってどうなんですか?と担当者の方に聞きました。多いんですか?と。これはもう明らかに多いそうです。異例の多さだと言ってました。過去最多ですか?と聞きましたら、過去最高かどうか?そういう集計はしてないのでそれは分からないけども、少なくとも過去最高レベルであることは間違いないと言っていました。

19万を超えるこの意見がどう生かされるのか、是非皆さんには確認していただきたいと思います。今後の話になりますけどね。で、これ6月に閣議決定されるんですよね。国会で議論されないまま。もう閣議決定されることは、いま予定として決まってます。

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