点点採録

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新型コロナ『今こそ科学に基づいた局面展開を!』

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動画:https://youtu.be/ubZ8Eo5D0RQ

 

メディアと政府系の専門家、或いは医師会、東京医師会の会長である尾崎さん、日本医師会の中川さん、こういう人達が科学性の全く無い煽りを専門家がしているという、かなり異常な社会だと思う。今回この問題が重症化したのは、医師会や専門家会議の人達が科学をきちっと見せるべきなのに、データや専門家のコンセンサスを殆ど発信しないで「もっと家にいろ」だとか、「これから怖くなる」だとか、トップクラスの専門家がそれをやると。メディアにとってはお墨付きの肩書だから検証しなくても彼らは言い訳がきく。一方で、政府は自分たちが雇った専門家が科学性が無いことを言って、マスコミがそれを煽った時に、もう火を消せないという、そういう構造が出来てしまって、それを断ち切れないまま、政権が取り繕って、頑張っているんだけど、根っこが間違っている時にきちっと方向転換する勇気を持たないと重大な局面を乗り切れない国家にまた戻ってしまう。
 
東京医師会会長の発言は、一年間を通してみると、どう考えても絶えず危機を煽っている。利害とか、検査利権とか、医師会の立場から見ての優位性などを超えている。去年の2月、3月はわかる。まだ未知のウィルスだったから。でも5月になっても「今月が山だから、死にたくなかったら若い人達は外に出ないでくれ」とまで言っていた。7月、8月になっても「今月が山」、それを今年の1月までやっているわけ。去年の8月にしんぶん赤旗のインタビューで尾崎さんが「こんな状況だと東京五輪は難しいんじゃないか。ワクチンが出来れば何とかなるかもしれないが、安全性もわからないのだから、ワクチンが出来ても開催は難しいのでは」と。非常に早い段階で「コロナパニック」と「五輪中止」をリンクさせた発言を、それも赤旗でしていたと。ちょっとしたフライングで本音が出たのか知らないが、かなり注目に値する発言と思う。
 
コロナ型のワクチンは非常に至難だというのが専門家の見解。SARSの時の経験だったか、RNAウィルスについては変異が激しい場合はサイトカインストームが数か月後に起こるかもしれないとワクチンは禁止されたという経緯があったはず。欧米の状況とは違う日本で、医療的に必要無いのにパニックを抑えるために社会政策としてやる、という風に見える。政府がやる順序としては、本当はだいぶ後にやるべきこと。ワクチンによる犠牲が仮に出た場合、当然、政治責任が問われてしまう。先ずは、科学的にやるべき手を尽くす。テレビ世論は別にして、ネットでは専門家も含めて孤立した少数派の認識ではないのだから政府が方向転換するべき。専門家会議がテレビ世論の方向を向いているとすれば、或いは、ワクチンに至っては欧米や製薬会社など、科学的知見ではない様々な思惑で発言をしているのなら、政府は、一種の「世論の罠」みたいなものから半永久的に抜けられないことになってしまう。
 
これは単にウィルスとの戦いではないだろう。尾崎会長の発言などを追いかけて行くと、少なくともある人達は明らかに「パニックの継続」、尾崎さんは8月という早い段階で東京五輪の中止に言及している、つまりパニックを延ばせば延ばす程、東京五輪は出来なくなる。しかし北京五輪には一切(国内の)ネガティブキャンペーンが無い。東京五輪のチケットに当選した方宛のメルマガで、森会長の発言が騒ぎになる少し前だったか、「冬季北京五輪が一年に迫る」という記事だった、東京五輪のメルマガなのに「一年後の北京五輪が着実に進んでます」と。見え透いてるから笑ってしまうような事が、いま世界中で平気で進行している気がする。
 

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森発言は「女性蔑視」というレベルで問題にする発言ではないと思っている。森喜朗さんを失脚させようと、虎視眈々とずっと狙って来た。2017年3月に「遺書、東京五輪への覚悟」という本を森さんが書いておられる。その中で、森さんの側近を小池都知事組織委員会から都庁にいきなり召喚し、理由を聞いても、都庁で何故必要なのかわからない。その方は結局、都庁を辞めて森さんの組織委員会で仕事をすると。で、その時に森さんがこう言ってます。「私は小池都知事が本性を剝き出しにし始めたなと感じています。私の手足をもぎ、組織委員会の仕事を妨害する事で私がギブアップし、会長を辞める事を期待しているのでしょう。癌の進行次第で、いずれ何処かの時点で私も会長職を辞することになるのでしょうけど、一生懸命やってくれてる職員達の事を考えると、そう無責任に仕事を放り出すわけには行きません。私は今、2つの死の恐怖と戦っているようなものです。ひとつは癌であり、ひとつは小池都知事の刃です」と。
 
森さんや麻生さんの世代の政治家は、今のポリコレ時代には叩かれる要素のある発言を結構する。なぜ五輪開催が半年後の「今」かというのは、森さんをいつ刺せば、一番東京五輪にダメージを与えられるかであって、この発言を問題視するなら北京五輪主催国の「ウイグル問題」はどうなのか。人権問題上、もう全く開催不適格国としか言いようがない。北京がGO!と言って、コロナは何処に行ってしまったのか。新型コロナウィルスは中国だけ避ける面白いウィルス。北京五輪はオッケーだけど、森さんの発言は東京五輪の開催も危ぶまれるという報道が平気で出ている。ターゲットは東京五輪を潰すか、或いは最小規模での開催。そのような形で日本の信頼や権威を失墜させるという政治ショーとしか思えない。
 
小池百合子都知事にとって、東京五輪は政治スターに必要な舞台で、開催に向けて彼女自身も折れるだろうと。新型コロナをずっと煽って来たけれど、もういい加減に収束させないと。東京都が何時迄も緊急事態宣言をやっていて、5ヶ月前だから既にイエローカードでしょ?そうすると政権も私も、小池さんのシナリオを読み違えていたのではないか。小池さんは、彼女一人ではない、「彼女側の勢力」は五輪を潰すと。そして菅政権がコロナでもたついて、煽りを収拾出来ない上に、ワクチンをやると。一人でも犠牲者(重傷者)が出たら今度は「ワクチン接種は拙速じゃないか」と、6月7月まで叩き続けて、東京五輪が中止に追い込まれれば解散総選挙は、麻生さんのリーマンの時のような形で追い込まれ、そこで小池さんが、細川新党で上手く行った手法、政党は無いのに政権が出来ちゃったと。小池さんはその細川さんの側近だからね。そして小沢さんが指南役で絶対に付いている。その「駒としての小池さん」として見ると、その手法で「一挙に小池総理」というシナリオの方が。たかが東京都知事よりもいきなり総理といった時に、今以上のチャンスは逆に言うと政局的には無い。豊洲の時を見ても問題解決する気が無い。今回も問題解決の気がなくて、話題だけ作る点では似ているが、もし東京五輪の開催が彼女の死守ラインとしたら行動がおかしすぎる。彼女が「森さんの代わりに誰を」という後釜の用意もしていない。開催都市の首長として五輪が彼女の生命線だったら。普通の政治家より遥かにしたたかな人が計算出来ないわけはない。
 
ゲスト:小川榮太郎(文芸評論家)
 
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