ドレーアー氏『革命家の殆どは特権階級の出身』

2022.09.17 Rod Dreher: What Happens When Society Loses the Desire to Know the Truth?

ロッド・ドレーアー:昨年ヨーロッパにいた時に、旧共産圏の国にいた人たちからこう言われたんです。「アメリカに何があったんだ?我々にとってアメリカは、自由国家の指標であり、我々の希望だと、尊敬して来たのに、今ではジェンダー論を推進している。」

2021.01.25 Totalitarianism: How Christians Can Resist the New Cultural Religion

アリサ:革命家のほとんどは特権階級の出身であるとあなたは書いています。これは数年前、私がマルクス主義社会主義を最初に調べ始めたとき、本当に驚きました。何故なら自分の中で、この種のイデオロギーは、貧しい、労働者階級の人々から来ていると思っていたからです。しかし、歴史を振り返ると、これらのイデオロギーが最も響いたのは特権階級出身者であり、今もニュースをつければ、裕福なハリウッド俳優が、100万ドルの大邸宅を持ちながら社会主義を提唱しているのを見れば理解できますね。何故これが、特権階級に人々や、知的エリートにとってそれほど魅力的なのだと思いますか?

ロッド・ドレーアー:これは非常に重要な質問です。ポーランド人のチェスワフ・ミウォッシュ、1950年代初頭に彼がアメリカ亡命した後、「西側の人々がどのようにエリートのネットワークを構築し、どう機能するかに注意を払うことが非常に重要である」と書いています。また大学教授のジェイムズ・デビット・ハンターも同じ事を言っています。革命的な変化は、殆どの場合、エリートが革命的なアイディアを取り上げ、ネットワーク全体に広めた時のみに起こると。これは1840年代にロシアで起こったことです。1840, 1850, 1860、マルクス主義がはびこりました。大学の中に限られ、ロシア社会では何の牽引力も得られませんでしたが、大学に通う若者たちは自分の家、または教会、そして自分たちの伝統から本当に阻害されてしまったのです。そして彼らは、ロシアの伝統的な宗教には見つからなかったものをマルクス主義に見たわけです。チェスワフ・ミウォッシュが心に留めておくべきと、本当に重要な事を言っています。「アメリカ人は共産主義というのは、人々が強要されて受け入れるものだと考える傾向がある。しかし、常にそうであるとは限らない。人々の心の中には調和や目的への欲求というものがあり、たとえ共産主義が嘘であっても、そのような欲求に語りかけるのです。あなたの元の質問に戻りますが、知的な人々、中産階級や上流階級の人々が、この種のことを受け入れる理由は、彼らが宗教を捨て、これが彼らに道を与えるからだと思います。彼らの特権に対する自身の罪悪感の対処し、ロシアの伝統的な宗教を肯定する必要なく、彼らに意味の感覚を与える。ロシアに何が起こったかと言えば、特権階級はマルクス主義を受け入れることは無かったが、1891年になってロシアでひどい飢饉が起こり、政府はそれを上手く処理できませんでした。それで中産階級の人々が、自分たちのシステムに疑念を抱き、私たちの”マルクス主義の子供達”の方が正しいのではないかと。マルクス主義を推進することが知的なファッションになって行ったのです。現代でも組織・機関や専門家の人々は社会正義のイデオロギーを推進していますね。あなたがエリート組の一員に入れるかどうかを確認するものになっているのです。ロシアの最後では、年配者は子供たちを阻害したくありませんでした。子供達との関係を維持するには、彼らのイデオロギーを受け入れざるを得ず、子供たちは喜びました。いま、アメリカで同じ事が起こっているのを見ることが出来ます。トランスジェンダーの問題です。メディアや学校、医学では、”小さな子供たちのトランスジェンダー主義”を受け入れています。阻害を恐れて自分の子供に強要するか、最低でも容認して、疑問を呈す他の親を批判したりと、この悪夢を経験している親から様々な話を聞いています。完全に孤立していて、教会さえも助けになっていません。

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