2018.09.15 虎ノ門ニュース

f:id:tabby3:20201218235655j:plain

 

石平:僕から一言、このニュースの重大性を説明したい。日本の領海が侵犯されることが大ニュースにはならないでしょ?それはまず中国の思うツボ。今の中国の領海侵犯が一年前と徹底的に違うのは、今年になって中国の海警局が軍の編成に入った。要するに人民解放軍の一部になった。ということは、日本の領海がただ今、中国軍によって侵略されている。普通ならば戦争状態。そのレベルで認識しないとならない。わけの分からない船が入った、そういう程度の話じゃない。


西村眞悟:もうひとつの意味は、放置してたら「日米安保第5条の日本の施政下にある領域」という要件が無くなってしまう。(中国の)軍艦がいて、日本人が行けないという海域に、あいつらの軍艦・漁船が押し寄せてたら、施政下は「中共」にあるわけだ。

石平:中国にとって尖閣を強奪する意味は何かというと、実は「アジア支配」の突破口。台湾と尖閣が中国の海洋支配に対する防波堤になっているんです。彼らの計画は、台湾・沖縄を併合する。そして尖閣を獲ることによって日米同盟を無力化させる。いま中国は日常茶飯事的に領海に入って来る。毎日侵犯されると果たして自分たちの施政下にあるか?と。中国が今やっていることは(施政下にあるという)前提を崩すこと。崩したらいずれか尖閣を武力で奪う。併合されたら沖縄の米軍基地も存在する意義が無くなる。米軍が撤退し、沖縄が占領されると、ハッキリ言って日本の国防は裸同然になって、日本列島が制圧されるのは当然の話。ですから、中国の侵略を防ぐ一番の前線にあるのが尖閣

 

石平:一番の問題は、こういう光景が連日であっても、日本国内で大きく報道されない。ニュースにならない、国会の議題にならない。実はそれこそ中国が狙っていること。要するに日本の麻痺状態。益々この問題に対してね、日本人は麻痺して「もうどうでもいい」と。そうなると中国がいずれか、それに乗じて徹底的な行動を取ることになるんですわな。

 

にほんブログ村 ニュースブログへ