スティルウェル米国務次官補「中共は交流を”武器”にしている」

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元記事:http://j.people.com.cn/n3/2020/1126/c94474-9791233.html

2020.11.25 

二階幹事長:日本側は双方が両国間で必要な人員の往来に便宜を図る『ファストレーン』設置を発表したことを歓迎し、双方がさらに民間友好交流を強化することを希望する。自民党日中関係の安定的発展の推進に努め、両国の与党交流メカニズムの作用を引き続き発揮し、両国の経済貿易、観光、青少年、女性などの分野で交流と協力を深化させることを望んでいる。 

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「交流を武器に」米高官、中国共産党の統戦工作を批判 

2020.11.04 

デービッド・R・スティルウェル(David R. Stilwell)米国務次官補(東アジア・太平洋地域担当)は、このほど、シンクタンクでの講演会で、中国共産党は統一戦線工作をはじめ、自由と民主の国々に悪質な影響を与えていると語った。

スティルウェル氏は10月30日、フーバー研究所で講演した。同氏は、野心的な中国共産党(以下、中共)が、世界中の多くの国々にとって基本的な政治原則である民主主義、開放性、個人の尊厳を「敵視している」ため、共通した脅威であると指摘した。また、中共の戦略は、世界中の政府だけでなく民間も巻き込んでいるため「官民を問わず、あらゆる機関が中共の戦略を理解し、リスクを管理し、その強要性に対抗し、表現の自由を守るための対策を講じることが重要だ」と語った。

スティルウェル氏は主に、政治、経済、教育、社会、娯楽、ネット世論など多岐にわたる工作を繰り広げる、中共の統一戦線について述べた。「米国や他の国々は何十年にもわたって、外交、貿易、投資、メディア、学術、人と人との交流を、『繁栄と信頼の共有』という楽観的で善意の期待に基づいて、中国との関係を築いてきた。しかし、悲しいことに、中共がこれらの交流を『武器』にしている

「北京当局者は、ウィン・ウィン(Win-Win)交流や内政への不干渉を主張している。しかし、実際には、彼らの行動は組織的で、野心的かつ覇権主義的だ。中共は、世界中の言論や政治的な決定に対して、支配権や拒否権を取ろうとしている」

スティルウェル氏は、政治戦争の活動こそ、中共の統一戦線工作だと述べた。これは、毛沢東時代から今日の習近平体制まで続いており、「魔法の武器」と呼ばれている。同氏は、オーストラリア、ニュージーランドでの工作に関する具体例を挙げた。議員への賄賂、中国政府とつながる在豪中国人からの献金人民解放軍との関係を隠して議員になった中国出身者、中共の意向に反する中国系新聞社の広告ボイコット運動、香港デモへの支持を表明した大学生に対する中国人留学生の暴行事件などを紹介。この暴行事件について、中国領事館や統一戦線組織は「自発的な愛国運動」として称賛した。

さらには、統一戦線工作のターゲットは人だけでなく、官民にわたる大量の個人データなどの「情報」も狙っていると同氏は語った。「米国をはじめ、世界各地では、大学、企業、医学研究室などから知的財産や技術が大規模に組織的に盗まれている」とその組織的窃盗行為を指摘した。ほかにも、国連や各国の首都における中共工作員の贈収賄スキャンダルについて取り上げた。一帯一路をはじめとする中国の海外インフラ事業は、中国当局や中国国営企業に有利な秘密契約と不透明な条件であることが多い。しかし、統一戦線のプロパガンダ活動により、中国側に「善意がある」かのように内外に対して演出している

ポップカルチャー、芸術、スポーツも主要な戦場になっている。全米バスケットボール協会は、香港問題に関するたった一言のつぶやきで危機に陥り、強い意志を持つ選手、コーチ、オーナーでさえ、中国の話題には沈黙してしまう。

新型コロナウイルス誤報、医療保護具の不足、戦狼外交…これらはすべて統一戦線の仕業の表れだ。米国人が大切にしている利益と原則を踏みにじるものばかりだ。そして、すべては脅迫、隠密、腐敗が絡み合っている」と警鐘を鳴らした。