2021.11.25 虎ノ門ニュース

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林芳正外務大臣はご自分が「親中派ではなく知中派」とのことですが、室町時代に中国の明が恫喝して来た、これに対して懐良親王から洪武帝にお手紙を書いたんですよ。これが素晴らしいので読んでいいですか?

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漢籍を用いて明皇帝を黙らせた懐良親王
正平二十四年(応安二年・1369年)​​明の洪武帝は九州にいる懐良親王使節を派遣、勅書で朝貢を要求、​「朝貢をしなければ、戦争に備えなさい」と恫喝する内容。懐良親王朝貢を拒絶、返事も出しませんでしたが、明はその後もしつこく、朝貢を迫りました。​​弘和元年(永徳元年・1381年)​​​懐良親王は明の立場を考慮しながらも力強い返書を出します。​​(『明史』懐良親王から洪武帝への返書、一三八一年、現代語訳)


支那王国のみに君主がいて、そのほかの国には君主はいないのか。​​天地は広いものである。​​一人の主の独占するところではない。​​​天下とは、天下の天下なのであって、一人の天下ではない。​我々は城郭の数が六十にも満たない。狭くて小さい国に住んでいるが、老子がいう『足るを知る心(満足する心)』を持っている。​他方明国皇帝は支那大陸の君主となり、一万両の戦車、数千もの城郭を有し、国の境は百万里に及ぶにもかかわらず、​まだ不足の心があり、​​他国を滅ぼして侵略する意図を持っている。​​​​​​​それは(明でも重んじられている)易の道に反するので、もしそのような行いがあれば、天は皇帝の運命を動かすのではあるまいか。かつての支那王朝には殷の湯王、周の武王のように仁政を施す王がいて、よく国が治まっていたではないか。​​もし明国が戦を興すのであれば、我が国は小国といえども防御の手段がある。​​我々は孔子孟子をはじめ(支那王朝で重んじられてきた)道徳の文章を熟知し、また孫氏、呉氏、六韜三略などの兵法書も熟知している。​​もし明国が我が国の境を侵すのなら​​​​​、わが国にはその備えがある。​​​どうして跪(ひざまず)いて明国の言いなりになろうか。​明国に従ったからとて我が国が持続するとも限らず、また逆らったからとて国が亡びるとも限らない。​​​もし明国が勝って日本が負ければ、明国は満たされるかもしれない。​​​だが、もし日本が勝って明国が敗れるようなことがあれば、明国は大恥をかくことになろう。​​​古より和を講じることを上策となし、戦いを避けることを強いこととなしてきた。​​私は、民がどん底に落ちることのないようにして、民の苦しみを救いたいと思う。​​明国においては賢明な判断を下して頂きたい​​​​。​

​​これが中国を知る者の文章なんですよ。九州の懐良親王後醍醐天皇の御子。だから”中国を知る者”というのは、こういう振る舞いをして欲しいんです。友好、友好、仲良しじゃなくて。いや、手の内は全部知ってるんだと。中国の故事や歴史を持ち出してなじる。古代から、中国の恫喝を受けて出した書状というのはどれも素晴らしい。教養と矜持の溢れたものを用意されている。実際にこの文書を出して明は来なかったですから。​茂木敏充外務相(現自民党幹事長)が「謝謝」とか言ってる場合じゃないんですよ。何で知中派がみんな親中派になるんですかね。

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