イーロン・マスク『単一の世界政府より文明の多様性を』

Image Source: The Rubin Report

イーロン・マスク
一つだけ言わせてもらうと、これは世界政府サミットと呼ばれていますが、私たちは単一の世界政府になりすぎることを少し心配する必要があると思います。率直に言わせてもらうと、少し奇妙に聞こえるかもしれませんが、政府間の協力が進み過ぎることによって、文明的なリスクが生じるのを避けたいのです。文明の歴史と栄枯盛衰を見れば、歴史の中で文明は栄え、衰退して来ましたが、人類全体の破滅を意味するものではありませんでした。何故なら、これら文明は全て別々のもので、大きな隔たりがあったからです。ローマが衰退している間に、イスラム教が栄、カリフ制のようなものが信じられないほど発展しました。ローマは酷い状態でしたが、その結果、知識の保存の源となりました。そして、科学的な進歩もありました。その為、私は単一の文明世界に偏り過ぎることに少し注意したいと思うのです。何故なら、もし私たちが単一の文明に傾倒し過ぎると、全体が崩壊する可能性があるからです。私は戦争や、そうなることを示唆しているわけではありません。しかし、私たちは協力し過ぎることに少し注意を払えたらと思います。奇妙に聞こえると思いますが。文明の一部に何か問題が生じても、全体が崩壊しないように、ある程度、文明の多様性を持っていたいと思うのです。そして、人類は前進し続けるのです。

クラウス・シュワブ:
私たちは今、指数関数的な段階に移行しているところです。人工知能もそうですが、人工知能だけではありません。メタバースもあります。新しい宇宙技術や合成生物学など、まだまだあります。10年後の私たちの生活は、大きく影響を受け、全く違うものになっているはずです。そして、これらの技術を使いこなす者が、何らかの形で世界の支配者になるでしょう。

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