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伊藤俊幸：たぶん役人の世界では変わらない。当然、皆さんが思う通り、めちゃくちゃ発信が下手くそでしょ？だからアメリカの大使館にいてもロビー活動が全く出来ない。やらないから皆わかってるでしょ？役所の人達はやらない。やれないんですよ。要するに、お利口ちゃんで育って来てる人達ってそういうセンスが無い。僕らみたいに下々から上がって来た人間は「コラッ」とか言うけど、所謂キャリア組の人はそうではない。話しててそこの感覚が違うんですよ。「何で発信しないの？」と聞くとあらゆる理屈を言う、自分たちには責任が無い、やることやってきた、何が悪いんですか？と言って終わっちゃう。他の役所もみんなそう。安倍政権でいろんなこと起きたけど、最後のところで役人が変えようとしない。結局、自分だけ責任を負いたくないから。その為に全ての理屈を作り込んで「以上」で終わってしまう。その辺りを本当に変えないといけない。それで政治主導にすると面従腹背で上手く乗り切って逃れて行くと。国益に違うことばかりやることになる。実際に作り上げるのは役人だから、ここの考え方が変わらないと本当に変わらないですよ。
有本香：安倍政権でだいぶ変わったと外務省の方からも聞いているのですが・・・
伊藤俊幸：個人、個人はね。だけどこういう会議（日中外相会談）になると一気に戻っちゃうんですよ。個人は「けしからん」とかあっても、カチッとした会議になると途端に昔に戻って、縦割りの、「こういう風に決まってますから」と。
有本香：でも「記者会見の立て付けがこうだからしょうがないんです」なんて言われても、そんなこと言ってるうちに島（尖閣諸島など）取られますよね。何を言ってるんだか。
