2021.02.15 討論『ウイルス感染の真実を問う』

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動画】ウィルス感染の真実を問う

★前半テーマ(ウイルスの問題・見解説明)
00:05:49 奥村 康:免疫学の視点で解説
00:07:51 井上正康:世界と日本の違い、メディアによる虚構
00:11:35 松田 学:コロナ騒動はバカ騒ぎ、メディアの問題解説
00:17:39 藤 和彦:公衆衛生ではなく安全保障の領域解説
00:21:16 長尾たかし:正しく恐れる中での世論との戦い解説
00:26:39 木村盛世医療崩壊の疑問、防疫解説
00:30:23 討論:生物兵器の可能性、死亡診断書は?、PCRの誤用
00:39:16 討論:2類と5類、自民党厚労省の壁、医師会の問題
00:51:54 討論:ウイルスの見解整理、エビデンスの重要性
00:58:03 討論:ワクチン接種の必要性、日本製ワクチンの実現性
01:18:20 討論:メディアの恐怖の煽りと政府の安心発信の戦い
01:28:45 討論:遺伝子ワクチンの危険性、生物兵器か平和利用か
01:34:20 討論:集団免疫と細胞性免疫T細胞、ファクターX、医療崩壊の定義

★後半テーマ(危機管理のあるべき姿)
01:57:00 奥村 康:免疫の仕組みの具体例
01:58:17 井上正康:国民・政府がやるべきこと、免疫の高め方
02:10:48 木村盛世:データに基づく政策決定の必要性など
02:14:35 松田 学:正しい知識、補助金の問題、治験の実情
02:23:28 木村盛世:データ取得の重要性、厚労省の組織的な問題
02:29:14 討論:アビガンの認証遅延背景、お茶のカテキンの効用
02:36:51 討論:疫病対策と安全保障、政府の危機意識など
02:44:43 各パネリスト総評 

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井上正康(大阪市立大学名誉教授):
これは昔から東アジアに多くいた土着のコロナ、この仲間の新種である、基本的には季節性の風邪のウィルス。この一年間でゲノムやスパイクの分子構造まで詳しくわかるようになり、かなりの部分で既知のウィルスになった。今の科学が見るコロナウィルスの実態。去年の春くらいまでは新興感染症だったので過剰反応をするくらいが医学的には正しい。しかしその後、リアルタイムで分かってきている新しい情報に沿って、こちらも作戦を変えるべき。日本はPCR検査が少ないという事で、メディアがイタリアやニューヨークの修羅場の映像を見せ、恐怖を煽り、あたかも明日は東京がニューヨークというような、専門家も含めパニック状態になり、バランス感覚を失ったのがこの一年間だろうと思う。一番の元凶は「メディアが作った虚構の世界」。これをきちっと「正味のコロナウィルスの実力」に引きずり降ろす。そうすることによって今の医療崩壊問題も一気に無くなると。そういう意味で松田先生などとご一緒に「正しく理解して、正しく対応する」為の活動をしている。

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松田学(松田政策研究所代表・元衆議院議員):
私がおかしいなと思ったのは、大学時代の親友で東大の医学部を出て、ある国立大学病院で臨床の名医という人物が、3月くらいから「バカ騒ぎだ」と。現場だからわかるか、日本の場合は未確認のコロナ亜種に反応しているケースが殆どで「早くこのバカ騒ぎが収まって欲しい」と。また、似たような問題意識をぶつけると現場で同じような意見の人が多い。ただ現場の医師は立場上言えないと。そうこうしているうちに上久保先生とご縁があり自分のネット番組に出ていただき、(日本人は)集団免疫は確立してると理路整然とおっしゃって、しかも、安倍前総理始め、政権側は皆わかっている。私も経済学をやっていたので(新型コロナウィルスに関する)数字の統計を見ておかしいと思うところがあり、日本が自粛しているから効果があるとは言えない、何らかの疫学的な背景があるとしか考えられない、と私でもわかる。メディアが作り上げた「コロナ脳」状態を早く転換して世論対策をしないと、陽性者を感染者に同一化させたり、私の友人の生物学者が「絶対にあんなおかしな検査証は無いんだからやるべきではない」と。CT値というのも高く設定され過ぎていて、WHO基準をはるかに上回ってやっている。そして政権が「わかっていても動けない」、これは一体何だろうと思い、これはモードチェンジが必要だなと。我々グループが政権側と話をすると「わかっていても世論が出来上がってしまっているので風向きが変わらないと出来ない」と。緊急事態宣言もまた延長されてしまった。そうこうしているうちに、1月22日に厚労省がCT値の引き下げを通達している。ということは、今まで値が高過ぎたということは、やはりわかっていたということ。足元で感染者の数字が減っている。変だなという感じがする。こういう真実が何故明かされないか。或いは、上久保先生もテレビタックルに2回出演されるも、大事な、肝心なところが全部カットされている。どうしてメディアがちゃんとした情報を与えようとしないのか、また世の中の人が「わかっている人たち」にもう少しスポットライトを当てないのか。

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木村盛世(医師・一般社団法人パブリックヘルス協議会代表理事
医者で、また厚生労働省での勤務経験があり、内情をある程度は存じている。新型コロナウィルスは当初未知だったが、今わかって来たことは「季節性がある新しいタイプの風邪」、欧米諸国に比べて日本は非常によく感染を抑えて来たと思う。第一波、第二波と言うが、欧米に比べたら日本は「さざ波」状態、このさざ波で実際に医療崩壊が起こる事が私にとってはかなり「謎」。よくよく考えてみれば今の医療体制は総力戦になっておらず、欧米諸国はこの100倍以上の感染者を抱えながら医療崩壊を起こしていないのに、日本は常に医療逼迫の状況にある。それは正直、医師会と厚生労働省の無責任さが非常にあったと思う。今後、新しい感染症が増えて来たら、その度ごとにこれを繰り返す、もっと言えば、2009年新型インフルエンザが入って来た時にも厚労省の動きは旧態依然。サリン事件(生物テロ)発生時に世界は愕然とし、それ以来、感染症対策は国防の一種というのが世界の認識になったにも関わらず、日本は平和ボケ、且つ、さざ波状態ですら医療崩壊を起こしてしまう程に感染症対策が脆弱だと露呈してしまった。メディアが煽る面もあるが、厚労省がきちんと「データに基づいた政策決定」をしてこなかった事が大きい。新型コロナウィルスだけで社会・経済がボロボロになって行くが、もし新たなウィルスが入って来た時に、同じような事を繰り返していたのでは、本当に国がボロボロになってしまうという強い危機感を持っている。

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01:18:20 討論:メディアの恐怖の煽りと政府の安心発信の戦い

井上正康(大阪市立大学名誉教授):
今回、安倍さんが「(ワクチンで)事故が起こった場合は日本政府が保証する」と。(世界で)ワクチン争奪戦になることがわかったので税金を上乗せしても買って下さったというのは、トップの判断としては医学的には丸(合格)。しかし、買ったからといって使わなければいけない、というのは、ちょっと待てと。海外で既にワクチンを打ち始めている、その時に短期的なリスクと長期的なリスク、この2つをゆっくり観察するチャンスが日本にはあるんだと。そういうものを見ながらでも、日本人がワクチンを選択する猶予期間が十分あるのが、新型コロナの実力。そういうバランス感覚でワクチンを考える。海外は使うニーズがある。日本の実際の感染状況、発症状況、死亡者を比べると、私が見ると「蚊が刺した」程度に過ぎない。本当の感染症2類なら、そこら中に死体がゴロゴロしてる。そういう状況から今のコロナの実力はインフルエンザ以下であると。 

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02:14:35 松田学:正しい知識、補助金の問題、治験の実情

松田学(松田政策研究所代表・元衆議院議員):CT値を大体42から43でやっている。ところが、WHOは35より高いものは意味が無いと。CT値が高い国はイギリスやフランス、大混乱してる国で、30よりも低い値でやってるところはニュージーランドで、一日当たりの感染者数は数名。私の友人の話を聞いても25から30の値でやらないと意味が無いと言っている。1月22日に厚労省からCT値を35でやるようにと通達が出ている。この直前に政権側と話したが、その際におっしゃっていたのは「あんまり大っぴらにCT値を適正化すると感染者隠しだと叩かれる」と。それから民間病院の医師から連絡があって「この通達の事は誰も知りません。民間まで回って来ていないのでは。我が病院では、今でもCT値を45でやっています」と。通達の結果として感染者数がもし減ってるとすれば、「それは緊急事態宣言の成果だ」という風にアピールするかも。

司会:都合のいい時に上がったり下がったりして、それバレたら大変ですよ。政権だって、東京都だってね。大統領選挙もそうだったんですけど、もうみんなバレますからね。そういう証拠が、通達が出てるんでね。

松田学(松田政策研究所代表・元衆議院議員):もうひとつは現場の先生から「5類に出来ないのは、2類にしておくと”もらえる補助金が違う”からですよ。」と。なるほどねと。だから5類に引き下げるなら、それなりの仕組みを作らないと無理。相当真面目な議論を根本からやらないと、組み立てなおし出来ないような状態。いろんな利権が入り組んでしまっていて。それを何故、厚労省などが音頭を取って出来ない構造にあるのかが一番の焦点じゃないかと。

 

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