正義のミカタ『コオロギ食がSNSで炎上!?』

松平尚也:コオロギを含む昆虫食の事業というのは、農業の「フードテック」という政策の中で「新事業創出」という枠組みでされています。最新のテクノロジーを駆使して、新しい食品を作るということで、昆虫食の他にゲノム編集の鯛とか、大豆の代替肉、細胞肉といってですね、世界中でかなり議論になっているものが含まれています。いま”フードテック官民協議会”というものを作って、農水省と民間の企業が一緒になって、新しい産業なのでルール作りとか、ビジョンを作っている状況で、この2月の中旬にロードマップが出来ました。新しく政策をする時に、最近パブリックコメントという形で、市民や関係者から意見を募るんです。その結果も出たんですが、9割が反対や疑問の声だったと。600件以上あったんですが、安全性の問題、表示の問題、そもそも何故国会で議論しないのかという手続きの問題があって、枠組み自体が進んでいる状態なので、こういう混乱の背景になったんじゃないかなと感じています。

内閣府 ムーンショット目標5
2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出

ほんこん世界的に人口が増えるからと言ってるけど日本は人口減ってる。フードロスもあるやん。捨ててるもんを何とかせいという話やのに。先ず、国会議員の方々食べてるけども、あんたら食べて、変に間違えたら「食べなさい」と言われてる感じがするんですよね。食べたい人は食べればいいし、食べたない人は食べへんでいいし。

小倉優子:その研究はいいと思うんですよ。ただ「利権が絡んでるよ」とか言われてるから、そっちが気になっちゃいます。本当に未来の食生活の事を考えていまやっているのか、それとも誰かがプラスになる利益なのか。国が推すものって何か後ろにあるんじゃないかって思っちゃうんです。

藤井聡コオロギの問題は感情的なものもありますし、安全性の、科学的な問題もありますから議論を続けて行くべきだと思いますが、これに象徴される問題があって、何かというと、日本の政府は、外国では禁止されたり、外国では絶対に売ってはいけない、食べてはいけない物も輸入させられてるんです。アメリカで売れない物を大企業が日本に売りつけると。そういう事がいっぱい横行してるんです、ここ10年、20年。遺伝子組み換えとか農薬とかで使ってはいけないものが日本に来る。公文書で明らかになっている。僕は(コオロギの件が)それになったら恐ろしいなと思っています。

松平尚也:牛乳を捨ててるならもうちょっと考えた方がいいのではないか、いま既に産業として確立している、農家の人が頑張ってくれてるようなところに焦点を当てて見なくてはいけないのではないかと。欧米は市場として大きくなって来ているので、そこではアレルギーの問題ですとか、あと、普通のコオロギを繁殖するのではないので、ゲノム編集コオロギとかですね。特殊なコオロギが出る。基本は密閉空間で飼うと言ってますが、工業的に大規模にやるので自然放出したら生態系に影響もあるという話です。

にほんブログ村 ニュースブログへ