米インド太平洋軍司令官『中国が最大の長期的戦略的脅威』

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米インド太平洋軍司令官 フィリップ・デービッドソン
中国が21世紀の安全保障に対する最大の長期的戦略的脅威

動画:https://youtu.be/demvhshtXe8

2021.03.09
21世紀の安全保障上、最大の長期的戦略的脅威である中国について話題を絞って話したいと思う。我々の自由で開放的な構想と明らかに対照的に、中国共産党は、内部弾圧と外部侵略を通じて、閉鎖的な権威主義体制を推進している。中国は、共産党の総力を挙げて、インド大平洋地域の各国政府、経済界、組織機関、そして、人々に対して買収を仕掛け、腐敗と崩壊を進行させて来た。中国の人民解放軍の規模拡大と共同作戦力の向上につれて、インド大平洋地域における軍事力バランスが変化し、米国、及び、同盟国にとって益々不利になっている。このアンバランスによってリスクが積み重なっているのだ。この状況は、中国が一方的な現状改変を企む冒険に走らせ、我々の部隊が有効な反応が出来なくなる可能性を生じさせている。当該地域において、米国と同盟国が直面している最大のリスクは、中国共産党に対する通常兵器の抑止力が弱体化していることだ。目に見える抑止力が無ければ、中国共産党は行動し続ける度胸がむやみに膨らむはずだ。ルールに基づく国際秩序や、自由で開放的なインド大平洋地域構想で具現化された我々の価値観に取って代わる為に、インド大平洋地域における我々の抑止態勢が、北京を納得させるだけの明確な力と意欲を示さなければならない。武力行使によって目標を達成するための代償は、あまりにも高すぎる。我々は武力衝突を阻止するよう全力を尽くすべきだ。我々にとっての最大の任務は、平和の維持である。しかし、競争から衝突に切り替わる場合でも、我々は必ず戦う準備を万全に整えなければならない。

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